勝手な時間に送りつけて、自由な時間に読み、返信をする。
これだけのメール文化が発達して、旧交をあたためることができるようになって
誰よりも喜んでいるのが私のような不規則な時間で動いている人間だと思う。
今日、手紙が来た。
郵便局が配達してくるあの、送料80円の書簡である。
内容を読んで、なんともいえない気分になった。
期せずして去年、今年と病気に倒れた友達を何人も永遠に失った。
今日の手紙は、数年ぶりのある友人からの手紙だった。闘病中だという。
悲痛な叫びと、あたたかな思いやりと、生きようとする決意が、
そこに書いてあった。私は何をどうして、相手に伝えたらよいだろうか。
すぐに書きたい返事なのに、何ひとつ気の利いた文章が浮かばない。
PCや携帯メールで文章をずいぶんと気軽に書いているもんだ。
原稿も軽く書き(打ち)流しているのかも知れない。
いざ、ペンをもち、文章にしようとすると何も浮かんでこない。しかし、私はこの手紙をどうしても書かなければならない事を知っている。しかも出来るだけ早く。
そんなところにテレビではまた新しい小学生の殺人事件を報道している。生命の値うちが安くなっている。いったい大人は子供をなんだと思っているのだろうか。

