都心近郊にある分譲住宅地の一画に住む中井貴一、木村多江夫妻が娘、息子と共に住む一軒家。ある朝、目覚めたら、そこは昭和19年の日本になっていた。唯一、柳沢慎吾とそのひきこもりの長男のみが同時代の同胞として存在しているらしい…。6人は、何とかその社会で生きようとするが…。
反戦をうったえる主旨のドラマなんだということはよくわかる。
しかし、ともかく何もかもが「不思議ドラマ」だった。意図的だとしたら見事なものだが、セリフにしろ、演技にしろ、映像にしろ、すべてがうわすべりしているように見える。繰り返されるいつかどこかで見たような光景の連続に、所在がなくなったきた頃、ようやく時間がきて終末に至る。そこに用意されていたものは容赦ないラストシーン。しかしながら、とっくに『猿の惑星』で驚かされている我々にとって、そのオチは無味乾燥に終わってしまった。

